長引く咳でお困りの方へ

最近、発熱や痰などの症状を伴わず数週間以上も持続する咳を訴えて来院される方が増えています。 咳のしすぎで吐いてしまったり、眠れなくなったり、胸が痛くなる事も少なくありません。

有効な治療を行う為には、根底にある咳の原因を明らかにすることが必要です。 初めに胸部のX線写真を撮り、以下の病気の鑑別診断を行います。

肺がん 肺結核 心臓喘息(心不全)

 

これらの異常がなかった場合の長引く咳として考えられることは、頻度順に次のものが挙げられます。

《頻度多い》 アレルギー性鼻炎
副鼻腔炎
気管支喘息
咳喘息
胃食道逆流
ウイルス感染後
慢性気管支炎など

このうち、頻度の多いとされる”アレルギー性鼻炎”と”副鼻腔炎”においては、 鼻汁など随伴症状がある場合がほとんどで、容易に鑑別が可能です。

他院などから紹介されて当院へ来院した慢性咳嗽症例は、そのほとんどが
咳喘息“です。 これらは細菌感染が原因ではないため抗生物質が効きません。
また、咳止めも一時的で効果が認められません。

◇では、どのような治療が行われるのでしょうか?
吸入ステロイド剤と気管支拡張薬を中心とした喘息用の治療を重症度に応じて行います。 吸入ステロイドは、使用後に”うがい”をすることで全身性の副作用はほとんど無く、 安心して使えます。また、治療と同時に発症契機、経過、仕事場や家庭を含む環境、 ペットの飼育、喫煙などの聴取と、採血によるアレルギー検索で病因の見当を付けることも欠かしません。

  • 毎年同じ季節(時期)に咳が続く方
  • 風邪をひくと毎回咳だけが長引く方
  • 引越しや転職をきっかけに咳が止まらない方など

咳は長引くほど治療にも時間を要します。早めに御来院下さい。

2014年12月9日12:31 PM